富山での出来事

「ごめんなさい。」
それが彼女の答えだった。なぜこのような結末になってしまったのかこのブログの読者のみなさんに考えていただきたい。そして教えていただきたい。
7月某日、僕の元に一通のラインが届いた。「富山に行かない?」とても急なことで驚いたが楽しいことが大好きな私は快諾した。富山には私、健常者(女)、元メンヘラ(女)の三人で友人(男)を訪ねる目的があった。
翌日、最寄駅で車を借り、富山へと出発した。富山に着く頃には日付を超えてしまっていたが友人と合流し海岸で花火をし、その後友人宅で酒を飲んだ。
さて、ここまでは序章である。本題はここからになる。
お酒は少なかったが久々の再会ということで日が昇る頃まで語り合った私たちは帰りに備え寝ることにした。誰が提案したか4人ひとつのベッドで寝ることになった。壁側から私、元メンヘラ、健常者、友人の順であった。4人で寝るのはやはり無理があり、1人また1人とベッドから抜け出し私と健常者が残ることとなった。
2人残された我々は抱き合って寝る形になったのだが健常者は普段からスキンシップ多い娘だったのであまりお互い気にしなかった。
しかし、ここで事件が起こる。
何を思ったか私は健常者にキスをしてしまったのだ。起きていた健常者は驚いた表情をしつつもそこに嫌悪の感情は読み取れなかった。
ごめん」
小声で謝りながらもあまり悪いことをしたとは思わなかった私は二発目を目論んだ。しかし、なんと今度は向こうからキスをしてきたのだ。
(これはいける)
調子に乗った私は舌を軽く絡めるキスを二度ほどした。彼女は少し照れたような表情で私を責めるように私の脇腹を摘んでくる。
私は勝利を確信した。ついに私にも念願の彼女ができる。そう思った。
その後は富山市内の観光地(なんとか公園)に向かい、友人を拉致ってそのまま静岡へと帰ってきた。
それぞれ家に帰った後、私は彼女に付き合ってほしいという趣旨のラインを送った。(ラインで告白するというのはあまりよろしくないとは思いつつ彼女の気持ちが冷めないうちに決着をつけたかった。)そして少し時間が経ち返ってきたのが冒頭の言葉である。
思えば公園で彼女が六本木だかどこかのジブリ展に行きたいと言ったので私が
「一緒に行こうか」
と言ったところ
「みんなで行こうね」
と言われたことや、帰りの車で友人を彼女が膝枕していたりと彼女なりにサインを出していたのかもしれない。しかし、舞い上がっていた僕はそのことに気付けなかった。
さて、これが僕が今病んでいる原因の全容である。あくまで僕の主観なので彼女からしたらまた内容は変わってくるだろう。
最後にマンガ、善悪の屑のセリフをパロって締めたいと思う。
もう二度と恋愛できねえ